本日の一冊『実力も運のうち 能力主義は正義か?』 著者はハーバード白熱教室で有名な哲学者マイケル・サンデル。 能力主義の欺瞞を知らしめた一冊である。 能力主義とは、自分が獲得した能力は自分の努力と才能 …
本日の1冊は石牟礼道子「苦海浄土」。 この本は詩人でありシュフ(主婦)の石牟礼道子が、水俣病で死にゆく漁師たちに対するシステムの暴力性を描いた小説である。 なぜこの本を取り上げたのか?それは先日、社会 …
資本主義システムが搾取しているものは自然環境と労働力である。 環境破壊と労働の長時間化によって失われたものは、人間としての豊かな生活だ。 そして得たものは経済成長。 いまだに皆が信じているが、経済成長 …
安冨歩の『生きるための経済学』を読んで、自分の幼少期が、水に入れたドライアイスの煙のように、モクモクと不気味に脳内から耳や鼻や目の隙間を通ってもれ出てきた。 小学校の頃、教育ママに育てられ、なぜか運動 …
本日のアウトサイダー文学はルイ=フェルディナン・セリーヌの『なしくずしの死』である。 以前、セリーヌの処女作を取り上げたのだが、今回は次作である。 なぜ、またセリーヌなのか?こんなに薄汚れて、知る人も …
アウトサイダー文学として、外せない作家であるウィリアム・バロウズ。 代表作『裸のランチ』は、作家が書いた文章をバラバラに切り裂き、やたらめったら貼り付けただけのものである。 その手法はカットア …