『ダンゴムシに心はあるのか 新しい心の科学』 森山徹 著
著者は、不規則遷移現象の上田 睆亮が教鞭を執っていた、はこだて未来大学の助教であり、現在は信州大学助教。
ダンゴムシに心はあるのか?という命題を気の遠くなる実験を繰り返し、証明へと導いた。
まず、心とは何かだが、それは自主性である。
条件反射ではなく、自主的に行動を起こしたかどうかを実験を通して見つける作業である
ダンゴムシを未知の状況に遭遇させることによって、潜在していた行動を発現させ、創発を起こすさまを発見したのである。
これが、林業にどう関係するのかというと、生命は神秘に包まれているということだ。
心は大脳が発達した種にのみ、あると言われてきたが、ダンゴムシにもあることが証明されたならば、樹木などの植物にあったとしても不思議はない。
実際、著者は石にも心があると理論上証明している。
人が気づくことができるかどうかの問題である。
私は樹木にも心があることを証明したい。
その方法には樹木と日々、対峙し続けるしか方法はない。
そうすることによって、私にも創発が生まれるだろう。