山で生きるには、火をいかに早く起こすかが重要である。
天候が良い時は火も起こしやすいが、雨の日、雪の日、風の強い日ではどうだろう?
気象条件が少し違うだけで、事態は大きく変わる。
山で手に入る天然の着火剤として有名なものはすぎっぱ(杉の葉っぱ)やカンバの樹皮がある。
すぎっぱは確かによく燃える。だがすぐに燃えつきてしまう。
また、風が吹くと火のついた葉っぱが飛んでいってしまい危険である。
カンバの樹皮も、燃えつきるのが早い。
そこでオススメは、肥松(こえまつ)である。
(切り口の中央にうっすら見える赤いシミのようなもの)
石油臭い匂いもなく、その燃え方は石油でできた着火剤に劣るものではない。
そもそも松は油を多く含んでおり、戦時中には松根油といって松から生成された燃料を使って零戦を飛ばしていたほどなのだ。
油を燃やしているようなものなので、雨にも負けず、風にも負けず、雪にも負けぬ丈夫な肥松
枯れて倒れた松を見つけたら、枝の付け根や切り株を見てみよう。
肥松があるかもしれない。オススメである。
見つけられない方のためにこちらでも販売します。
スウェディッシュトーチへの着火に最適である。