• 森林整備によって、副次的に生み出される山の恵みをおすそ分け
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    山で生きるには、現実を直視しなければならない。

    現在、政府は温暖化対策として国有林の間伐を実施している。

     

    間伐とは混みいった植林木を適切な間隔に間引くことによって、成長量を増やす施業である。

    成長量が増えるということは、二酸化炭素を多く吸収し温暖化対策に寄与するという論理である。

     

    確かに、間伐材を搬出して柱材として使用すれば、家を取り壊すまでの50年くらいは炭素を保持していることになるので、炭素を排出していないことになる。

     

    しかし、山林で間伐した場合、間伐材のほとんどは使用されずに放置され腐っているのである。

    農林水産省管轄の独立行政法人森林総合研究所が出した研究論文によると、間伐材を腐らせた場合、間伐をしなかった場合より多く二酸化炭素を排出していると報告しているのである。(平成16年研究成果集より)

    だから、政府は搬出間伐を民間業者にやってほしいのだが、採算面からほとんどの間伐材が腐っている。

    平成29年の林業白書では約80%が腐っている。ということは、間伐をすればするほど二酸化炭素が多く放出されているのが現実なのである。

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

    これは間伐材をもっと使えば良いということでは決してない。

    問題は、政府が本気で温暖化を防ぎたいのではなく、国際条約を守りたいだけということにある。