• 森林整備によって、副次的に生み出される山の恵みをおすそ分け

    この度、山作LLC合同会社は、一般財団法人 日本民間公益活動連携機構(JANPIA)の休眠預金活用事業、2024年度の実行団体として採択されました。本事業は、資金分配団体である甲信地域ローカルイノベーションコンソーシアムが推進する、限界集落や過疎地からローカルイノベーションを生み出すための「コレクティブインパクトで実現する持続可能なまちむらづくり」の一環です。

    山作LLC合同会社が山梨県富士川町を舞台に実施するのは、「里山とまちを地域通貨でつなぐ、幸せ循環プロジェクト」です。実施期間は2025年10月から2028年2月までの29か月間を予定しております。

    プロジェクトの核心:地域資源と共助の幸せな循環

    本プロジェクトの最大のテーマは、富士川町内で多様な主体が連携し、地域資源を活かした循環型の暮らしを構築することです。この「幸せの循環」を生み出すための具体的な柱は以下の通りです。

    1. 地域資源の活用:

        ◦ 木育薪ボイラーの利用を推進し、地域の資源が途切れることなく活用される仕組みを作り上げます。

        ◦ 特に木育イベントを積極的に実施することで、子どもたちが自然と社会のつながりを体感し、次世代の意識形成を促進します。

    2. 地域通貨による共助の可視化:

        ◦ 森林整備などの地域内労働を、地域通貨を導入することで「可視化・循環」させます。

        ◦ これにより、「誰もが役割を持てる共助の仕組み」を育成し、住民と多様な担い手が協働する体制を築きます。

    私たちは、このコレクティブインパクトの手法を通じて、過疎地と呼ばれる小さな地域から、災害に強く、小さくてもウェルビーイングな暮らしが実現する「小さくても幸せな地域モデル」の実現を目指します。

    事業運営の透明性と確実性

    休眠預金活用事業においては、事業の透明性と成果の向上を目指し、社会的インパクト評価が義務付けられています。山作LLC合同会社も、事業開始前の事前評価、途中の中間評価、そして完了後の事後評価を通じて、活動(Activities)が望ましい変化(短期・中長期アウトカム)に論理的につながっているか を継続的に検証・改善していきます。

    現在、本格的な事業実施(2025年10月)に向けて、資金分配団体との契約締結や、事業計画をより詳細に定める「評価計画(事業設計図)」の作成・点検を進めている段階です。また、資金管理の原則に基づき、助成金と自己資金は指定口座(決済用預金)で厳格に一元管理され、月次での精算報告が求められます。

    地域の未来に向けた山作LLC合同会社の挑戦に、ぜひご期待ください!